2016年3月18日金曜日

2016 Rockymountain Thunderbolt 730

ツーキンライドから里山、その気になればゲレンデDHも出来るBlankyDogのTestBike、通称「雷電号」ことRockyMountain社のThunderbolt。 スピード域の高いゲレンデDHは剛性が高く無い故、正直苦手なんですが、逆に里山ではイイ感じにギャップの突き上げをマイルドにしてくれて、ペダリングでもコーナーでもトラクションが掛かるので人と路面に優しいライドが出来る大人なBike。 キャッチーな刺激が少ないのでファーストインプレッションでは物足りなさも感じるのですが、乗り込む程にその良さをジワジワッと実感出来るという点ではRockyomountainの共通の仕様です。

そんなサンダーボルトですが、2016モデルでは何気に大きく変わりました。 まずは「Ride9」と呼ばれるサスペンションの取り付け位置を9ポジションに変えることが出来るマウントが装備されたこと。 これにより、車高やサスペンション特性を好みに変化させることができます。 そしてフレームワークも色々と変わってます。 以前は丸パイプだったシート&チェーンステーが角にになってたりBB周りも作りが一新してたりと、よく見ればかなりマッチョな雰囲気に仕上がってます。 ピボット部にはグリスポートも追加されたのでメンテンス性も向上! 

ジオメトリーもより今風になってチェーンステー長は426→422mmとより短く。 その分、ヘッドアングルもより寝かし気味になって操る楽しさが増した感じ。 BB高はRide9によって上げたり下げたり出来るので、下げてヒラヒラっとターンを楽しんだり、上げてキビキビとしたペダリングフィールで楽したりと好みに合わせて自由自在。

今回は実験的にXSを仕入れてみましたが、コレは遊べそうです。 ワンサイズ小さめをチョイスして急斜面&タイトターンでテクニカルなエリアが多い関西の里山にはもってこいですし、フルサスながらパンプトラックやダートジャンプでも使ってみたい。 ソレこそSRAMパークやGONZOパークのショートDHコース、ブランキーパークだと短いサスペンションストロークと相まってドンピシャ!

派手なグラフィックとは対照的な地味な乗り味。 それはカナダのフィールドにおいて長い年月、多くのライダーの中で編纂されてきた一つの答えなのか。 その地味な乗り味が決して退屈でないのはその証拠なのかもしれません。