2014年11月19日水曜日

2015 Commencal Meta HT Trail Essential

[2015 BlankyDogが認める里山で楽しいハードテイルBike]に選ばれたコメンサルのメタHTトレイル。 マイペースで登って、地形と戯れながら下るスタイルを具現化する一台。 650B(27.5インチ)ながらアクションに対するレスポンスも鋭く、フロントアップやドリフトもビシッと決まる機敏さが魅力的。 速く走るより思わず「いらんこ」としたくなるのです。

強いて言えば、細いリムと小さなブレーキローターが惜しい所ですが、そこは 実際に乗り込んで物足りなさを感じたときに変えれば良い話。 当分はかなり遊べます。

2015 Commencal Meta HT Trail Essential ¥161,000 (税込み)

2014年3月26日水曜日

2014 Santacruz Bronson

サンタクルーズ社 20周年の集大成としてリリースしたブロンソン。 VPPシステムを採用した150mmストロークのリアサスペンション。 27.5インチホイール、ちょいと寝気味のヘッドアングルが特徴的で要は下りをガンガン攻めることが出来て登りも案外行けてしまう守備範囲の広さが特徴の一台

当然、カーボン主体のフレームはとっても軽くて各部のプロテクター込みで2.7kg(実測) 150mmストロークを持つフレームとは思えない軽さ。 そしてVPPシステムのご利益でセッティングさえビシっとキメてやれば、登りでもグイグイ進みみ、さらに路面をしっかり捉えてくれるのでガレや木の根で断念してたラインもスルリと登れてしまいます。 その意味でハードテイルなBikeより登りが楽しくなったりします。。

下りのパフォーマンスも当然一級品。 考えてみると、150mmのリアトラベルっていえば、前世紀のDHなBikeのスペックと同じかそれ以上。 そこに、重量の軽さとサスペンションシステムの出来の良さが加わるのでスゴク無い訳が無い。 VPPシステムのご利益で地面を埋め尽くすような根っ子地帯であっても、引っかかって減速すること無くクリア出来るし、なんならカラダが置いていかれるのうな加速感に見舞われることも。 さらに前述の地面を捉える性能の高さはブレーキに置いても有効で、27.5インチのタイヤ、寝気味のヘッドアングル、それに伴う長い目のホイールベースといった要素と相まって安定感&安心感は抜群。 それこそ、一昔前のDHなBike以上のパフォーマンスを発揮する訳です。

ただ、欠点というワケではないですが、ちょっとセッティングで気をつけないことがあります。 VPPシステムの美味しさを引き出すことがコイツを乗る上での優先事項となるので、乗り手はこれを引き出すように乗ってあげるのがポイントとなります。 一例を挙げるとコギが重いと感じてリアユニットの空気圧を高めてもますます進まなくなることもあります。 直感でのセッティングが通用しない、この辺がちょっとややこしいのですが、もちろん当店はその点もサポート。 納得できるまでトコトンお付き合いしますのでご安心を。 

Santacruz Bronson Carbon (M-size) ¥380,000(税抜き)




2014年3月22日土曜日

2014 RockyMountain SlayerSS


今年も到着しました。 「スレイヤーSS」 DHなBikeと見間違うようなマッチョなフレームワークはハードなライドでもへこたれず、100mmと短いサスペンションストローク&短いリアセンターでキレのある動きを実現。 乗り手のテクニックを遺憾無く発揮出来ます。

実際に乗ってみても縦&横の動きともに反応が早く、特に曲がる時なんか倒し込みたいところまで一気に持っていけて、しかもそこでビシっと安定するのです。 フレームの剛性バランスの良さと、ロッキーマウンテン特有の非常にニュートラルなハンドリングがイイ感じに作用しているのではと。

このフレームにあわせるフロントフォークは120mmストロークのものが標準ですが、このジオメトリーなら150mmぐらいのフォークをブチ込んでお楽しみDH仕様にするのもOK ギャップで舞いコーナーをエグるような躍動感溢れるDHを堪能出来るはずです。

フレームサイズはLのみで非常に大きい寸法が出てますが、実際は身長160cm台前半の私でも何とかなる程度。 27.5インチタイヤが幅を利かせてきた昨今において26インチらしいキレの良さで楽しめる一台です。

2014 RockyMountain
 Slayer SS ¥254,000 (OneSize)  SoldOut


2014 Santacruz Heckler 


ここ数年、ラインナップから外れていたヘックラーが帰ってきました。 特徴でもあるきわめてシンプルなシステムはそのままですが、ヘッドを大径化してテーパーコラムのフォークもOK。 対応のリアハブ142×12㎜規格になってスイングアームがねじれが抑えられシッカリ感が向上。 そしてなにより27.5インチホイール仕様となっているのが大きな違い。 単なる復活でなく最近のトレンドをちゃんと捉えて進化しているわけです。

シングルピボットのメリットはなんといっても扱いやすさ。 メンテナンス面もそうですが、サスペンションの動きを把握しやすいのでアクションをかけやすく、ダイレクトで積極的なコントロールを楽しめるわけです。 一例としては、サスペンションの「ため」を使ってやればいつもより高くバニーホップできたりします。 

シンプルなので特別なことをしなくても軽く作れるのもうれしいポイント。 写真の状態(Sサイズ)で3㎏ちょうど。 リアストロークが150㎜あってこの軽さってのはちょっとポイント高いですよね。 特別な材料や技法を使ってないのでお値段も抑え目。 同じセグメントのブロンソン(アルミ)が約1.5倍のお値段だったりするので、このヘックラーのお手軽さがお分かりいただけるかと。

今回入荷したのはSサイズ。 メーカーサイトを見るとちょうど私が分岐点にいるので私より背が低ければS、背が高ければM以上ということですが、ホイールの大径化とホイールベース延長により安定性が向上しているので、スピード域が低く、細かいターンが多いような近所の里山で遊ぶには、あえて小さいのを選ぶのもありかと。

Santacuruz Heckler S-size Black ¥198,000 (税抜き)

2014年3月5日水曜日

2014 Thunderbolt710


2014年から登場したThunderbolt 最近のロッキーマウンテンのデザインの流れを踏襲した見覚えのあるシルエットですが、細かな部分に差異がありザックリ言うとラインナップ中、最もシンプルなサスペンションシステムをもってます。 そしてタイヤサイズは27.5”とトレンディー

ロッキーマウンテン全体の印象は、乗った瞬間分かるようなキャッチーな特徴を持ったキャラではないけど、乗れば乗るほどじんわり良さがシミ出るような感じ。 キレキレの運動性能やバキバキの剛性で乗り手をイケイケドンドンと急き立てるのではなく無く、ライドするのに必要充分なパフォーマンスを備えた自然体で人馬一体となる親和性の高いイメージを私は持ってます。

 このThunderboltも例に漏れず、とても馴染みやすい素直な動きでロッキーさんらしさを味わえます。 特に個人的にダイスキなのが横の動きなんですが、ちょいと大きいホイールサイズなことも相まって反応はちょっとゆっくり目。 ただ、そのおおらかさが安心感を生み、深いところまで倒しこむ怖さが少ないのです。 そしてリアタイヤを使って曲がることができるのでしっかりと出口に向かって走ることができるのです。 ちょっと通っぽい言い方だと弱いオーバーステアを出しやすいんです。 がちがちに固めてないリア周りがしなやかに荷重を受け止めてくれているからと勝手に思い込んでます。

安定感を確保して安心感を乗り手に与えることで乗り手は遺憾なくそのテクニックを発揮できるという魂胆なのかなと思うのですが、ちょっと安定しすぎな側面もあったりして、私程度の体格とパワーでは前タイヤが上がりません。 この部分を求めると26インチタイヤということになるので、27.5インチである以上この部分をあげつらうのは野暮ですね。 やはりこの安定感はフロントアップする必要が無い‼ というように解釈してこれを享受すべきかと。

当店にやってきたのはSサイズ。 160cmから175㎝ぐらいまで対応できそうです。 ちなみについてるペダルはチョイノリ用。 ご納車の際はそれなりのペダルをお付けいたします。 ベーシックなパーツを多用している割にはちょっとお高めのこのThunderbolt710 それだけフレームにコストをかけているとご理解いただければと。


2014 Thunderbolt710 ¥276,000 (税抜き)

2014年2月3日月曜日

2014 KONA Process134

2014モデルから新登場のプロセスシリーズ。 134という数字はリアサスペンションのストロークを表してます。 スペック的にはチョイサスな部類。 登りも下りもそこそこにバランス良くこなすイメージですが、乗った時に感じるのはクラス以上の安定感。 もっと下りに軸足をおいたBikeと互角に張り合えるパフォーマンスを秘めていそうです。

 同社のキツネやサトリを更に進化させたリンク方式により重心は低い目。 さらに大きなピボットとマッチョなパイプを採用することでリア三角がよれにくいので深く倒し込んで曲がったり、そこから一気に逆方向に振り回してもしっかり支えてくれて軽快。 路面からの入力も効率よくリアショックに伝えるので路面に吸い付くような乗り心地。 動きは速いのに安定感&安心感は抜群です。 27.5インチのタイヤサイズとホイールベースを長くとった新しい考え方のジオメトリーも上手く機能している感じです。

時代の流れか、手元レバーでサドルの高さが変わるドロッパーポストが、このベーシックなプロセスでも標準装備。 そこにコストをかけたからか、部品類は十分に使える範囲だけど重量面ではちょっとおデブ。 ただ、そこはいつものパターンで毎月のお小遣いでダイエットするも吉。 鍛え上げてよりタフでマッチョに仕立てるも吉 貴方だけのデラックスバージョンに仕上げたってください。

2014 KONA Process 134  ¥257,000

2014年1月30日木曜日

2014 KONA Precept

長年、KONAのフルサスと言ったらシートチューブの前に縦置きされたリアショックと長いアッパーアームが名刺代わりだったんですが、2012年に登場した「Satori」は何に開眼したのかリアショックはトップチューブ下に横置き。 そして、キツネときてこのPreceptなわけですよ。 スッキリしたシルエット、KONA(=無骨)らしくないという声もちらほらですが、個人的には大歓迎です。

もう一つ、特徴的なポイントとしてはホイールサイズが27.5インチなこと。26”や29”と比べると特化した部分が無く面白味が薄い目ですが、トータルパフォーマンスではナイスバランス。 そして、前述のフレームデザインも視野を広げるときわめてオーソドックスなもの。 実際に乗っても特に驚くような挙動も示さずイメージ通りに動いてくれるきわめて扱いやすく素直な乗り心地。

ちょっと大きめのサイズ感かなぁという印象で動きはゆったり目。 でも挙動は素直で掴みやすく、サスペンションを使って大きくアクションをかけてやれば思い通りに振り回せます。 

コンポーネントなんかはコスト重視のようで正直見劣りしますが、それでもそこは最近のコンポ。 すぐにゴミ箱直行というようなことは無く、アップデートは乗り手が物足りなく感じるのを待ってからでOKですし、それまで献身的に働いてくれます。 仕上げていく代が十分にあると解釈できるBlankyDog好みの一台。 とにかく、気軽な感じでMTB遊びを始めるにはちょうど良い一台。 ↓の様な楽しいことも待ってるかも
 

2014Kona Precept ¥158,000 (税抜き)